私のエホバの証人だった履歴書 高校生時代 その6

まだエホバの証人にならへんの?
エホバの証人になって辞めたんですよ
もう少し先ですね
ではお話ししますね
もくじ
登場人物
おかもと
後エホバの証人となる高校生
母
おかもとの母
ごごう会衆に交わる主婦
太田兄弟
うみべ会衆からごごう会衆に引っ越してきた兄弟
後、おかもとの研究司会者となる
ごうかい商店の社長
おかもとのアルバイト先の菓子問屋の社長
ごうかい商店の専務
ごうかい商店の社長夫人
注意※ 会衆名、登場人物は全て仮名です。
高校生から本格的にエホバの証人の学びを始めた
私は高校一年生となりました。
高校には中学校時代の友達はほとんどいない状態でした。
なのでとても寂しかった時間を過ごしました。
私はこう思ったことがあります。
”ハルマゲドンで滅ぼされたくなければ聖書を本格的に学ぶべきだ”
いつかはエホバの証人になるための学びをしなくてはならないと思っていたので、この時が絶好のタイミングでした。
そして私は母親にこう言いました。
”エホバの証人になるために聖書を学ぶよ”
母親はとても喜んでいました。
そして母親と始めに学んだのが、”あなたは地上の楽園で永遠に生きられます”という書籍でした。
実は小学生の時にこの書籍を軽く読んでいましたが、全く理解できませんでした。
しかし高校生になってから本格的に学ぶようになると、ほとんどすべて理解ができるようになりました。
また集会に通い始める
私は集会にも通い始めることになりました。
私は王国会館に再び足を踏み入れた時、兄弟姉妹から大歓迎されました。
”よく来ましたね 本当に偉いですよ!”
私が集会に通い続けられたのは、集会に行けば大歓迎されるからだったと言うことができます。
小学生の時は退屈だった日曜日の公開講演も、ものみの塔研究の内容もよく分かるようになりました。
こんなに分かりやすかったっけ?と感じるほどでした。
当時高校では友達がほとんどいない状態でしたが、集会に行けば話し合える兄弟姉妹がいることに安心感を感じていました。
家庭の他に、自分の居場所を見つけた感覚でした。
この大歓迎こそがカルト宗教が用いるラブシャワーというものです
ましては高校生で・・・
当時そうだったとは思いませんでしたよ
司会者となる太田兄弟との出会い
”うみべ会衆からかなり変わった兄弟が来るそうよ!”
母親はこの引っ越ししてくる兄弟のことをかなり疑っていました。
しかし実際にお会いしてみるととっても話しやすくとてもいい兄弟でした。
私もこの兄弟と初めてお話ししてみると、ものすごく話を聞いてくれる兄弟でした。
名前を太田兄弟といい、私たちの会衆に来た当時は新婚さんでした。
母親も太田兄弟のことが好きになっていました。
イエスが伝道していた時代を再現するために、サンダルを履いて伝道したこともあったようです
エホバの証人の交わりに参加する
”おかもと君、さっそく僕の家に来てみない?”
私は太田兄弟の家に誘われました。
母親から”新米夫婦の家に行くのはいい経験になると思うよ”と言っていたことを今でも思い出します。
太田兄弟宅に着くと数人の兄弟姉妹がいました。
”パスタを自分で作っていたんだよ”
手打ちのパスタ料理の他にもたくさんの料理がありました。
交わりってこんなに楽しいの!
話を聞いてくれる兄弟姉妹に囲まれ、私は舞い上がっていました。
そして私は高校生でしたので、とても食欲が旺盛でした。
交わりで出された料理の半分は私が食べたと思います。
今考えてみると、兄弟姉妹からよく怒らなかったなと思うほどです。
”おかもと君本当によく食べていい子だよね!”
”きっとお母さんのしつけがいいんだろうね!”
”集会にも参加するようになったし、お母さんと研究しているんだよね!とっても立派じゃないか!!”
”ある姉妹から聞いてみたけど、お母さんとかなり聖書勉強が進んでいるみたいね!もしかして学校の勉強が好きだった?”
今考えてみると、社会経験の少ない高校生がこういう集まりで自分を褒めてくれると、この組織の人たちは信用できると勘違いしてしまいます。
私はこの組織にますますのめり込むようになります。
お菓子問屋の社長に証言をする
私は16歳でアルバイトを始めました。
私が通っていた高校は、働きながら学ぶところだったので、当時の私の学力は・・・とまぁ想像がつくと思います。
はじめてアルバイトをしたところは、お菓子の問屋さんでした。
当時のこの問屋の社長さんはとっても厳しい人でした。
”わしは中途半端が一番キライやねん”
”仕事というのは妥協したらあかんのや!!”
厳しい社長でしたので、社員さんはよく社長の陰口を言っていました。
社長!!地域大会に行くため休ませてください
ある日、太田兄弟が私にこう言いました。
”おかもと君のとこは夏休みあるよね?だから地域大会に行ってみない?”
しかし地域大会の期間は夏休みとはいえ一般社会では平日です。
なので地域大会に行くには、社長に休みをもらわないといけません。
この時に、太田兄弟からある銀行員でエホバの証人が経験したことを話してくれました。
”おかもと君よく聞いてね。
この兄弟は、地域大会に参加するために直属の上司に3日間休ませてくださいと頼んだんだ。
しかしなかなか聞き入れてくれなかったんだけど、土壇場でその上司から行けと言われたんだよ。
エホバに頼ればなんでもしてくれんだ。”
エホバの証人の地域大会は仕事よりも優先させなければならないと太田兄弟に言われました。
そして別の兄弟からも似たような話を何度も何度も話されるので、菓子問屋のアルバイトも休まなければならないと思い込むようになりました。
そして母親は私にこう言いました。
”お母さん祈ってあげるから、社長さんに証言しておいで”
私は社長さんに帰り際こういいました。
”社長!今度の8月初旬の3日間休ませていただきたいのですが?”
というと、社長が何で?と言いました。
専務である社長の奥さんも”おかもと君どうしたの?”と言いました。
”実はエホバの証人という宗教に入っていまして、今度の3日間は地域大会があります。それに参加する必要があるのです”
私はとても緊張しました。
社長はこういいました。
”おかもと君宗教に入っとるんか!すごいやんか! ええで!3日間休ませてたるわ”
案外かなりスムーズに休みをもらうことができました。
さらに社長からこう言われました。
”おかもと君は新興宗教に入っているんやな!”
私は当時新興宗教の意味を知りませんでした。
太田兄弟に報告する
私はこのことを太田兄弟に報告しました。
すると太田兄弟がこう私に言いました。
”よかったじゃない!エホバの導きだね!”
私はエホバが助けてくれたんだと正直思うようになりました。
その話を聞いていた兄弟姉妹もとっても喜んでいました。
”おかもと君は社長さんにいい証言をしたね”
”すごい!エホバの導きって本当にすごいね!”
しかしそれから数日後、私は社長に呼び出されました。
”おかもと君!実はこれから忙しくなるんや!ホンマに地域何とか大会に行くんか?そんな宗教辞め!”
社長の気まぐれだったのでしょう。
社長は私に宗教に入って偉いと言っていたことに対して、反対のことを言われました。
エホバの証人の活動をやっていたら、いつかは反対に遭うということを思い出しました。
つづきはその7で・・・
とっても興味深かったです