私のエホバの証人だった履歴書 高校生時代 その10

私はアルバイトを辞め学業に専念することにしました。
しかしエホバの証人の学びはずっと行っていました。
登場人物
おかもと
後エホバの証人となる高校生
母
おかもとの母
ごごう会衆に交わる主婦
太田兄弟
うみべ会衆からごごう会衆に引っ越してきた兄弟
ごごう会衆の奉仕の僕となった
おかもとの研究司会者
木下姉妹
ごごう会衆に交わる一人暮らしのおばあちゃん
おかもとの母が世話をしている
友広兄弟
ごごう会衆の年若い長老
因みに友広兄弟のお母さん姉妹は、おかもとの母と大親友である
有瀬兄弟
うみべ会衆からごごう会衆に引っ越ししてきた長老
ごごう会衆の主催監督である
おかもとの母がとても信頼している人物である
注意※ 会衆名、登場人物は全て仮名です。
気難しい木下おばあちゃん姉妹
ちょうどこのころ会衆の木下姉妹という人から、よく家に電話がかかってきました。
母親もしょっちゅう木下姉妹の家によく行くようになり、私は何をしているのかよく分からないでいました。
どうやら木下姉妹は公団住宅で一人暮らしをされているおばあさんだったようで、母親はその世話をしていたそうです。
母親は木下姉妹のことをそう悪く言っていませんでしたが、だんだん世話をするごとに愚痴を言うようになりました。
”姉妹はエホバの証人の宣教師から学んだと自慢しているのよ”
”あたしが姉妹に差し上げたお饅頭をゴミ箱にしかも見えるように捨てられていたのよ”
私も実際に木下姉妹と話をする機会がありましたが、そう悪い人には思えませんでした。
すごく印象に残っているのは、とにかく一緒に集合写真を撮ることが嫌いな姉妹だったのを覚えています。
母親が世話の限界に達する
火曜日の書籍研究が終わった後、母親は年若い長老である友広兄弟に相談をしていました。
友広兄弟は母親にこう言いました。
”私たちの群れで、木下姉妹の面倒は見れません!!”
”無理です おかもと姉妹!残念ですがあきらめてください”
こう聞いた母は、絶望したようです。
しかし母親はあきらめませんでした。
友広兄弟の他に、長老は二人いるということで、主催監督である有瀬兄弟に相談しました。
有瀬兄弟は、母親にこう言いました。
”姉妹は本当によくお世話をされました!本当にありがとうございます”
”おかもと姉妹は、木下姉妹と距離を置きましょう”
そう言ってくれたことで、母は大喜びしました。
友広兄弟もいい兄弟でしたけどね
母親はさっそく木下姉妹と会い、姉妹にこう言ったようです。
”もう姉妹の面倒は見れません・・・”
木下姉妹は唖然としたそうですが、しばらくしてそのことに納得したそうです。
しかしイエス様を信じていれば、たとえ人に問題があったとしても自然にそれを受け入れ愛するようになりますね
あずまさん本当にそう感じますか?(笑)
島ニッさんもおかもっさんも大切な友人やがな・・・
伝道者となる
ちょうどそのころ、兄弟の勧めで私は伝道者となりました。
もう少しでバプテスマ・・・永遠の命が手に入ると思い頑張りました。
伝道は私にとってストレスとなる非常に辛いものでした。
よく私は家の方に上手く証言することができず、怒られたりしていたからです。
母親も私に対して、”上手く喋れるようにならないと”と言われたものです。
そうなると、私は伝道がとっても嫌いになりました。
そして伝道ともう一つ試練となることを行いました。それは・・・
神権宣教学校に入学する
エホバの証人の方ならご存知ですが、伝道者となるには神権宣教学校に入る必要があります。
神権宣教学校は学校と言っても、通っている王国会館内で集会のプログラムの中に組み込まれています。
学校に入ったならば、一年に数回は聖書にちなんだ話を考えないといけません。
女性の場合は、姉妹との会話ですが、男性の場合は演壇に立ってスピーチをする必要があります。
私の場合は考えた話を原稿用紙に書き、それを太田兄弟や親に添削してもらっていました。
私の初スピーチは高校生3年生の時で、もうドキドキものでした。
しかしそのドキドキはどんどん慣れていき、数をこなすたびに緊張しなくなりました。
この経験は、サラリーマンとなった時にとても役立ちました。
新改訳聖書を読んでいる友達と言い争う
高校時代に大変読書家の友達がいました。
あるときその友達は自分は聖書を全て読んだということに私はなぜか腹が立ちました。
全て読んだで!
箴言
なんでそないな質問するんや?
はは~エホバが使こうとうる聖書やな
あかんやろ あんな聖書
聖書研究者が必死になって訳した聖書なんだぜ!
自分とこの教理に合わして改ざんしとるやろ!
この時、私は新世界訳が改ざんされている聖書であることを初めて知りました。
ジェームズ王欽定訳聖書かぁ?
俺は新改訳聖書だよ
そして新改訳聖書があるということもこの友達から初めて知りました。
はっきり言って何が言いたいのかさっぱり分からん
きっと使徒ヨハネはラリっていたんやと思うよ
しかし・・・ラリって書いたとは何事だ!!
この時、私はとても怒りました。
もし分かったとっているやつまたは宗教があったらそれは嘘を言っているんやって・・・
・・・・END
またおかもとさんやあずまさんに黙示録の読み方をお伝えしたいと思いますね
隣のさかな会衆へ引っ越しする
母親は友達である不動産会社の人から、3LDKのいい物件を紹介してもらいました。
今でも覚えているのが、引っ越し先へ見に行った時のことです。
やっと自分の部屋が持てるととても喜びました。
新しい生活が始まり、いよいよバプテスマも受けれる!!
私はこの時、とっても希望に満ちていました。
引っ越しをするということは、会衆も変わる場合があります。
同じ会衆の区域内では変わる必要はないのですが、私たちの場合は会衆区域が違う為、変わる必要がありました。
新しい兄弟姉妹とも会える・・・
早く住みたい!!
ちょうどそのころ私は高校を卒業する前でしたが、すでにエホバの証人の多い職場へパートとして勤務していました。
勤務先でもエホバの証人の人と関わりながら、充実した生活を送っていました。
私は新しい会衆でバプテスマを受け、兄弟となり信仰生活を満喫していくのだとそう思っていました。
しかしその期待は2年後、途絶えてしまうことになりますが・・・